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コンビニ店員を悩ませる宅配物受取サービス

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コンビニ店員を悩ませる

コンビニ大手のファミリーマートとサークルKサンクスの経営統合により、ファミリーマートは全国で約1万5店舗となり、業界2位へ浮上しました。1位はセブンイレブンの約2万店、ローソンは約1万店で3位に陥落です。

店舗数はBIG3で全国の80%を占めています。他にも数社ありますが、概ねこの3社をBIG3と呼んでよいと思います。

さて、これらの店舗の殆どはフランチャイズで各店舗のオーナーによって経営されているのですが、今回はコンビニの収益モデルと、店員さんを悩ませる宅配物受取サービスについて解説します。

フランチャイズの仕組み

まず、フランチャイズの仕組みについて。オーナーは本部にロイヤリティー(売上の一部)を払うことで店舗とコンビニ本部の関係は成り立っています。

1日の来店数は全国平均で900人(ファミリーマート)です。出店地域によって土日が多い、平日が多い、ビジネスマンが多い等の特長はあると思いますが平均で900人とは結構すごい人数です。

1日の売上は平均で50~80万円だそうで、この規模の売上があると正常な店舗運営ができると言われています。

バイトスタッフは1店舗平均20名位必要です。これらのスタッフを3交代制でシフトするのですが、最近では夜のスタッフが不足気味で、時給を上げてもなかなか集まらないのがオーナーの悩みです。

単純計算でファミリーマート全国1万5千店で合計30万人前後のスタッフがいるというのはダイナミックな話しです。

割りばしやストロー、レジ袋もオーナーは本部から購入するそうです。他、お弁当も買い切りですから、売れ残りは痛い出費となります。

コンビニの売上は物販だけではない

コンビニのサービスで有名なのが、チケット販売です。他、コピーやFAX、ATMがありますが、珍しいもので、住民票の取得・保険の初回払い込み合宿免許の取次があります。

コンビニはこれらの取次業務でも1件数百円の手数料を得ることができます。中でも、今稼ぎ頭なのが宅配物の取次です。しかし、一方で年々物量が増加し、店舗の保管場所を圧迫してしまうのがオーナーの悩みです。

宅配物

宅配物をコンビニで受け取れるのはユーザーは非常に便利なサービスですが、コンビニ側からしてみるとゴルフバッグ1つあるだけでスペースを取ってしまいます。中にはバックヤードが荷物で一杯で本業に支障がでている店舗もあります。

現在、自分で購入したものを宅配で受け取る割合が全体の70%を占めます。年末に向け通信販売での消費が増加することで、コンビニ受け取りも増加することが予想されます。

つまり、コンビニのスタッフはレジと荷物の取次に益々忙しくなるということです。サービスの多様化で想像以上にハードな仕事になってしまたコンビニバイトの人材不足が最近問題になっています。

ある店舗のオーナーによると、募集をかけても応募が少ない。また採用してもすぐに学生はやめていってしまうとのこと。そのため、オーナーが深夜勤務に入ることも少なくありません。

ユーザーとしては新しいサービスに期待するものの現場は現状のサービスメニューをこなすので手一杯のようです。

ライター:高木たいじ
某有名不動産ポータルサイトの運営会社にてサイトデザイナーとして勤務を経て、フリーとして活動。不動産ポータルサイト運営時代のノウハウから豆知識、ハウツー系の記事を得意とする。

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