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ここはアメリカ？ユニークな賃貸住宅が並ぶ街

1978年まで米軍基地があった街に、その特殊性を活かした賃貸住宅があると話題となっています。その街は、西武池袋線入間市駅から国道沿いに1.3kmほど進むと、突如としてアメリカの街並みを彷彿とさせる一帯「ジョンソンタウン」です。同タウンには、かつての米軍ハウスがずらりと並び、敷地面積約2 万5000平米に、130世帯210人が居住しています。居住者は米軍関係者ではなく日本人。現在は一般向けの賃貸となり、アクセス面では決して便利とは言えない立地にありながらも、過去3年間の平均稼働率は99％に達し、時には入居待ちが出るほどだそうです。
同タウンの仕掛け人で、オーナー兼管理を行う株式会社磯野商会（東京都中央区）の磯野達雄社長によると、同社は1970年代までは市内にあった米軍ジョンソン基地で働く軍人に住宅を貸していました。しかし、基地の返還後に米軍が退去したため、以降は日本人に貸し出しているということです。タウン内はアメリカ風平屋の一般住居に加え、レストランやカフェ、ショップなどが並んでいます。さらに異国情緒が漂う街並みが話題を呼び、映画やドラマの撮影地としても使われ、週末は観光客でにぎわっています。
入居者の職業は、ライターや音楽家などフリーランスが多いため、住民同士の交流も活発だそう。そこでできたつながりを通じ、新たな仕事が生まれることもあるそうです。
磯野社長は「昔の景観を活かしつつ、米軍ハウスを改修し、街並みを整えました。ご相談いただければ原状回復なしで室内を改装できる点が好評です」と、成功の要因を語りました。