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機械式駐車場の空車問題。対策と有効活用について考えてみた。

公開日:  最終更新日:2016/09/13

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以前、『マンション駐車場管理。外部に貸すことのデメリット』という記事を書きましたが、最近、多くのマンションの悩みの一つとして「駐車場空き問題」が取り沙汰されています。

これは近年、マイカーを保有する方が少なくなってまいりました事に加えて、ガソリン高騰や消費税増税などマイカーにかかる維持費が家計を圧迫し、マイカーを処分する方が増えてきた事が大きく関係しております。

平面駐車場や自走式駐車場の場合は、将来的に発生するメンテナンス費がかからないことや立地条件によっては外部貸し駐車スペース、コインパーキングへの転換が比較的に安易にできる為、管理組合様の多くでは導入されていらっしゃるようです。
しかし、機械式駐車場を保有するマンションの場合、悩みは更に深刻化しております。

機械式駐車場が抱える問題

機械式の場合、機械を操作する為の「鍵」が必ず必要となってくる為、不特定多数の方が利用するコインパーキングの導入は困難です。

定期利用の外部賃貸の場合は特定の方が取引相手となりますが、駐車スペースを間違えて止められた場合、機械メンテナンスで駐車場が使えない場合などを考えるとリスクが大きく、一歩を踏み出せないという点が挙げられます。

また外部賃貸を受け入れる事により管理会社の負担が大きくなり、場合によっては管理費の別途値上げ、若しくは駐車場専門の対応スタッフが必要になるなど、導入する事による金銭的、心理的負担が大きいという点もいわれています。

機械を止める

空き状況によっては上部、若しくは下部の1段だけを通常の平面駐車場と同じように利用し、機械運転を止めてしまうという方法をとる場合があります。

この方法は電気代、及び管理メンテナンス代が以降に発生することがありませんので出費を抑えるという点では有効です。

しかし、次に運転を再開させる際に正常に作動するかどうかの保証ができない為、再稼動の際は高額の出費が予想されます。「2度と動かさない」という場合は一番、費用負担がいらないお手軽な解決方法です。

新たな使い道への模索

最近では、機械式駐車スペース部分に別ユニットを組み込んで、自転車専用の駐輪スペース、バイク専用駐輪スペースなどに変えて利用するマンションも誕生しつつあります。中には物置を組み込み、入居者用のサブトランクルームボックスとする場合もあるようです。

導入費用、スペースから徴収できる費用にもよりますが、機械式駐車場の利用問題でお悩みの管理会社フロント様、管理組合様のヒントになれば幸いです。

ライター:マンションナビ美
不動産系会社勤務を経てフリーで活躍。自身も分譲マンションのオーナーとして、大規模修繕や、理事会役員を経験する。実体験からマンション業界を分かりやすく解説する。

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