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マンショントラブルTOP1は居住者間のマナー

公開日:  最終更新日:2016/09/13

国土交通省では5年に1回、全国から無作為の分譲マンション区分所有者と管理組合を対象としてマンションに関わる事柄をアンケート調査されているのですが、平成25年度のマンション総合調査の結果が現在、国土交通省のHPにて公表されています。

今回は、この最新のマンション総合意識調査結果から皆様が抱える問題と解決方法、マンションの資産価値を上げる今後のヒントなどを見つけて参りたいと思います。

マンショントラブル意識調査

マンショントラブル
国土交通省では、詳細なアンケート調査を平成11年から開始しており、今回は第4回目となります。1回目の調査結果から見ると「特にトラブルは無い」と回答したマンションが14%増えた26.9%となっております。

これは、マンション自体の性能が向上したことと居住者のマナーが向上したことが読み取れます。これからマンション購入を検討されている方にとっては嬉しい結果ですね。

マンショントラブルのTOP3

しかしながら70%を超えるマンションでは依然としてお悩みを抱えていらっしゃるようです。

「居住者間のマナーをめぐるトラブル:55.9%」
「建物の不具合:31%」
「費用負担:28%」

これらの項目は、平成11年調査第1回目より減少傾向ではあるものの、4回連続で最多問題点として挙げられております。こちらの具体的な内容と解決方法などについては次回以降で詳しく取り上げて参りますね。

また、第1回目調査より増加したトラブルとして、管理組合運営と管理規約についてのトラブルがあげられております。

これは、今まで管理組合が存在しなかったマンションが近年の社会情勢にあわせ組合を発足されるなどしたため、管理組合数が第1回調査時より増加していることや管理組合の高齢化、問題の複雑化など様々な要因が考えられます。こちらも次回以降で一緒に考えて参りましょう。

調査結果から見る分譲マンションの現状


居住者の高齢化が如実に表れており、60歳代以上の入居者は約50%で40歳代以下が約27%となっておりました。


同時に永住化の意識も高まっており、約52%の方が永住意識を持ってマンションを取得されており、約18%の方が住み替えを視野に入れたマンション取得という結果が出ております。

また築年数が経過しているマンションの空き室保有のマンション割合が減少している事や分譲マンションの賃貸戸数割合も減少傾向にある事から、「中古マンションを安く購入して自分好みにリノベーション」というスタイルも増えてきているようです。

「自分のライフサイクルに合わせて住まいを替えていく」など「住まい」に対する意識がすこしずつ変化してきているようですね。

マンションは管理を買う」と言われますが、築年数が経過していても管理が上質であれば、住んでから後悔するリスクが軽減されます。

築年数が経過したマンションの中には管理組合や長期修繕計画などが存在せず、問題に直面した際に始めて区分所有者同士が話し合うというようなスタイルも存在しておりましたが、「資産価値をあげる」意識が高まり、管理に力を入れるマンションが増えてきたこともいわゆる「新古・中古マンション人気」となっているようです。

この調査結果を読み、様々なトラブルとその解決方法、また「良いマンションの見分け方」をハード面、ソフト面から考えて参りましょう。

ライター:マンションナビ美
不動産系会社勤務を経てフリーで活躍。自身も分譲マンションのオーナーとして、大規模修繕や、理事会役員を経験する。実体験からマンション業界を分かりやすく解説する。

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