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マンションの防音テクニック!子供の足音編

公開日:  最終更新日:2014/11/28

足音の防音

マンショントラブルの第1位が居住者間のマナーをめぐるトラブルであると先日書かせていただきましたが、国交省統計によります平成25年度マンション調査をみてみますと、居住間トラブルは6~19階建てマンションで圧倒的に多くなっており、3階建て以下や20階建て以上での居住者間トラブルは発生数が非常に少なくなっております。

低層マンションでトラブルが少ない理由

3階建て以下となりますと区分所有者数が限られておりますので、コミュニケーションが円滑に進められる為、トラブルが発生する前に話し合いが行われたり、限られた住民の中での生活ですのでルールを踏み外しにくい、ルール違反をすると特定されやすいという気持ちから入居者間でのマナーレベルも高いと考えられます。

中層マンションでトラブルが多い理由

「入居者が多い=価値観が異なる住民が多い・生活スタイルが違う住民が多数」という点で衝突してしまうケースが多いのが大きな要因でしょう。

同じマンションに住んでいても顔や名前を知らない方も多く、ルール違反に対しても「今回だけ」や「誰がやったかわからないだろう」的な感覚で違反される方が出現する事も多く見受けられます。

被害にあってしまった場合

例えば「隣人や階上からの生活音が気になる」と、どこから聞こえる生活音か特定出来ていても、まずは管理会社や管理人に相談をしましょう。

管理会社や管理人は、特定された部屋の上下左右階の入居者にも生活音に対する苦情が無いか確認をし、マナーを守ってもらうように相手方に連絡します。

おさまらない場合は、騒音を感じた時に録音するなどで記録をとるようにしましょう。日時、どのような音が聞こえたか、何分程度続いたかなども記録しましょう。

相手の方にとっては日常的な生活音と思っているものが意外と騒音となっている場合があります。例えば小さいお子様の場合、歩幅が小さい為に普通に歩いているだけでも階下の方にとっては走り回っているように聞こえます。

フローリングや直貼りタイルなどの床の場合は、階下に足音が響いてしまう場合がありますので、スリッパを履いて普通に歩いている音が騒音となっている可能性もあるのです。

加害者にならない防音方法

上述しておりますが、フローリングなどの床素材は特に高音が響きやすい為、トラブルとなるケースが増加します。カーペットや畳を敷いたり、小さなお子様がいらっしゃる場合は、防音効果のあるマットを敷くなどで階下に聞こえる音を減らすようにしましょう。

隣室と接している壁には、たんすなどの家具を置く事でかなりの音が吸収されます。カーテンやタペストリーなども防音効果があります。

そして、最も効果的なトラブル回避法としては「最初のご挨拶」でしょう。新築マンションなどは、同時期に入居しますので、引越しのご挨拶をすることが少なくなってきていると伺っております。

特に早朝・深夜に活動される方、お子様がいらっしゃる方、ペットをお連れの方などは先々にトラブルを抱えない為に、上下階と両隣の方にご挨拶をすることがポイントです。

生活音がトラブルとなる大きな原因は「正体のわからない異音を出す見ず知らずの人」に対する怒りや不安から起こります。

その音の原因が「学校からお子さんが帰ってきたんだな」や「仕事から戻られてペットが喜んでるんだろう」など、ある程度推測できる場合、意外と人は寛容になれるものです。

生活音トラブルの被害者・加害者になるのは、ちょっとした心遣いで回避する事ができますので、お心当たりのある方は早速ご挨拶からはじめてみられてはいかがでしょうか?

ライター:マンションナビ美
不動産系会社勤務を経てフリーで活躍。自身も分譲マンションのオーナーとして、大規模修繕や、理事会役員を経験する。実体験からマンション業界を分かりやすく解説する。

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