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ペットの嘔吐やマーキングで汚れたカーペットのお掃除&消臭方法

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犬
ナビ美のペットとのマンション暮らしも早16年。ペットと暮らしておりますと「臭い」「お掃除方法」については特に気になるところであります。

雄犬のマーキングや仔犬時の粗相、嘔吐物の処理など、いかに跡を残さずに綺麗に掃除するか?がより良いマンションライフを過ごすポイントです。今回のコラムは、ペットとお住まいの皆様に役立つ、お掃除&消臭方法についてです。

ペットは何故、嘔吐するの?

犬と猫などペットの種類によって原因は様々ですが、ペットの嘔吐は腸内環境を正常にする為の行動といわれています。

猫の場合はグルーミングで体内に入った毛球を吐いたり、我が家の犬の場合は多頭で飼育していた際は、他の子に食べられないように慌てて早食いをして吐いていたりしていました。

また、散歩の途中で草を食べて帰ってから吐いたりなど、よくありました。ストレス性の場合や体調が本当に悪い時もありますので、心配な時は必ず獣医さんに診てもらってくださいね。

嘔吐物のお掃除

嘔吐物は液体と固体が混ざっており、胃液も含まれますので、放置している時間が長いと床材が酸化して傷む場合があります。

嘔吐が多いペットの場合は、ペットがいる部屋の床やペット用ベットなどの素材を耐水性、耐酸性に優れたものを選ぶ、交換が難しい場合はシートなどをかけて汚されないようにするなどの予防をする事が大切です。

嘔吐物のお掃除の際は、最初に汚れを最小限に食い止める為、下敷きのようなものを床と嘔吐物の間に差し込み、固形物を先に取り除きます。

素材がフローリングやタイル材、ビニールレザーやサッシなどの場合はペットシーツなどで、被せてつかみ取るのも良いでしょう。次に水で濡らし固く絞った雑巾で水分を拭きとります。その後で中性洗剤や弱アルカリ性洗剤を雑巾につけて拭きます。

雑巾側に色が移らなくなったら、最後の仕上げに固く絞った濡れ雑巾で洗剤成分を残さないように拭き取って完成です。臭いが気になる場合は分解型の消臭剤を吹き付けておきましょう。

マーキング

犬や猫の習性の一つで、縄張りを主張する行為です。我が家のリーダー犬が若かりし存命の頃は本当に困りました。猫ちゃんの場合は更に強烈らしく、湿度によっては臭いが再発しますので、高密度なマンションでは出来る限り避けたいものです。

マーキング跡のお掃除方法は上記の嘔吐物のお掃除と同じです。壁にマーキングをされた場合は、壁紙が水に弱いものもありますので、お勧めできる方法ではありませんが、気になる方は目立たない場所で上記の方法を試してからお掃除をしてみてください。

カーテンにマーキング

洗ってしまうのが一番です。洗濯機で洗える場合は市販の選択洗剤を入れて漬け置き洗いをしましょう。お湯が使える場合はぬるま湯で漬け置くと、汚れが緩みやすく落ちやすくなります。

すぐに洗うことが出来ないカーペットやカーテンの場合は応急処置として以下のシミ抜きを試してみてください。

ペットの粗相の後に限らず、カーペットにうっかりこぼしてしまったコーヒーやお茶などのシミは、時間の経過と共に跡が残りやすくなってしまいます。

シミを見つけたらこすらずに、適切な方法でなるべく早く対処する事が大切です。今回の方法はナビ美がお掃除のプロから伝授されたカーペットのシミ抜き方法です。

準備するもの

100均などで売られている霧吹きスプレーボトル2個(洗剤用と水用)と雑巾は最低2枚(濡れているものと乾いたもの)、汚れを搔き出すブラシ(靴ブラシでもOK)
をご用意ください。

シミをとる場合、水などで濡らして除去しますので、シミの周りの汚れを綺麗に掃除しておく必要があります。掃除機などでホコリなどの汚れを最初にとります。

シミの種類とカーペットの材質に注意

こぼしたものが油性か水性か?カーペットの素材(特に100%ウールやシルクなどの天然素材)によっては、染み抜き作業によりカーペットを傷めてしまう事にもなりますので、最初は目立たない場所でテストをしてください。

作業開始

まずは、シミの周りのホコリなどの汚れを最初に取り除きます。次に水で濡らして硬く絞った雑巾をシミの上から軽く押し当てます。

雑巾にシミが移ったら水性の汚れです。中性洗剤(弱アルカリ性もOK)を水で薄めて、シミの外側から中心に向かってスプレーします。

この時、シミ以外の部分に洗剤がかからない様に注意してください。洗剤は濃すぎると後の作業が大変になりますので、決して原液は使わないでくださいね。

濡らしたシミの上に乾いた雑巾をのせ、上からブラシを軽く押し当てて前後に動かします。この作業はシミを雑巾に移す作業ですので、雑巾が汚れたらすぐに汚れていない面に変えて、シミ移しの作業を繰り返します。

洗剤を完全に取り去りましょう

カーペットに洗剤成分が残っているとベタついて後から汚れが付着しやすくなりますし、カーペットを傷める原因になります。水をいれた霧吹きで、しっかりと洗剤成分を取り去りましょう。

方法は洗剤を薄めた霧吹きでシミ抜きをした時と同じ方法を繰り返します。シミ回りを水で濡らし、乾いた雑巾で水分を取り除きます。

臭いが気になる場合

消臭剤、芳香剤など市販されている臭い消しグッズは沢山ございますが、完全にペット臭(タバコ臭など)を消したい場合は分解型の消臭剤をご購入ください。他のタイプのものでは臭いをごまかす事は出来ますが、取り除く事が出来ませんのでご注意くださいね。

ダニ・カビの予防

ペットお気に入りのベッドなどには抜け毛や身体についたホコリやゴミ、体臭も付着しており、「臭いの元」となっております。

我が家のペットをみておりますと、長時間ベッドで寛いでいる事も多く、湿気も多いと予想されますので、ダニやカビが発生しやすい場所にもなっています。定期的なお掃除でペットの健康と清潔な住まいを手に入れましょう。

ペットベッドのお掃除

洗濯をするのは簡単ですが、最初に粘着ローラーや掃除機などで抜け毛やホコリなど表面についている汚れを除去してから行いましょう。

水に濡れてしまうと汚れが張り付いてしまい、かえってとりにくくなりますので、乾いている段階でしっかり取り除きましょう。コーナーなど隙間に入った汚れは使用済みの歯ブラシなどでこすりとっておきましょう。

ダニ・カビの完全除去にはペットベットの材質にもよりますが、水で濡らして硬く絞ったタオルを当て布にして低温のスチームアイロンをかけることで完全に死滅させる事が出来ます。

水で濡らしたあとしっかり絞ったタオルを寝床にかぶせて、その上からスチーム状態にしたアイロンをかけ、(※ペットの寝床となるベット・クッションなどに付いている品質表示で素材を確認してから作業を行ってください。

表面素材がビニール系のものなど、アイロンを使用してはいけない商品などもありますので注意が必要です。) 高熱によりダニなどのムシを死滅させます。臭いが気になる場合は、分解型の消臭剤をスプレーしてから乾燥させます。

天日干しの場合、スチームアイロンほどの確実な効果はありませんが、頻繁に天日干しを行い湿気を取り除く事でダニの発生を抑える事ができます。

出来れば湿気が少ない午前10時から午後3時くらいの時間帯に風通しと日当りの良い場所を選んで干してください。

その後、ダニの死骸やホコリなどを野汚れを取り除く為に粘着ローラーや掃除機を再度あててください。臭いが気になる時は分解型の消臭剤をスプレーする事で軽減されます。

ライター:マンションナビ美
不動産系会社勤務を経てフリーで活躍。自身も分譲マンションのオーナーとして、大規模修繕や、理事会役員を経験する。実体験からマンション業界を分かりやすく解説する。

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