非常食の循環システム付き宅配ロッカー「イーパルボックス」 2017.05.19

飛島建設株式会社(社長:伊藤 寛治)、株式会社E&CS(社長:沼口 栄助)、株式会社フルタイムシステム(社長:原 幸一郎)、および生活協同組合パルシステム東京(理事長:野々山 理恵子)の4社は、2017年5月に業務提携を行い、非常食の循環システム付き宅配ロッカー「イーパルボックス」を共同開発致しました。イーパルボックスは、防災備蓄品の普及、効率的活用および宅急便の再配達を削減し、地震時には非常食を提供する防災ロッカーソリューションを備えた宅配ロッカーです。

機能1:宅配ロッカーに防災機能を付加させ、非常食を日常食として販売する自販機能を装備
機能2:非常食を日常的に販売し循環させることで、賞味期限切れ処分による無駄を削減
機能3:大地震時は、非常食販売ロッカー扉の自動開放により、非常食の提供が可能
機能4:宅配ロッカー利用(荷物の受取、引渡の両機能を備え、再配達の削減と高い利便性を実現)
機能5:AED専用BOXを設置。(AEDの状態を24時間365日監視することにより、バッテリー
切れ、使用期限切れなどを防ぐことができる)*オプション

運用手順
① 従来の非常食を日常食として、非常時の効率的活用のために設置
② 非常食の1部をイーパルボックスに投入(その他の非常食は倉庫に保管)
③ 利用者は、日常食としても購入
④ 1週間に1度、販売された分の非常食をパルシステムが宅配
⑤ 導入者は販売した分の非常食を倉庫から取り出し補充(古い非常食から補充)
イーパルボックスは、国土強靭化で示されている「ハード・ソフトを組み合わせ」「平時にも非常時にも有効に活用」「民間の取組を促進」に適合するソリューションです。

イーパルボックスの設置場所
① 集合住宅(分譲・賃貸)
② ビル(建物オーナー・テナント企業)実験展開予定

イーパルボックスは、これまでの宅配ボックスの機能に防災機能を加え、さらに、日常食として非常食を販売することにより循環させ、非常時はこの食料を自動開放により提供します。イーパルボックスは、従来同様、集合住宅への設置をはじめ、新しい提案としてビル内に設置することで、企業でのBCP(Business Continuity Plan)の一環として効果を発揮します。導入により、建物の付加価値を向上させ、地域防災の一部の機能を担います。
集合住宅や企業ではこれまで、非常食を目につきにくい倉庫にしまい込み、担当者以外はどこにあるか状況把握がされていないことが多く、結果として期限切れ処分による無駄が発生していました。今回、イーパルボックスを人の目に触れる場所に設置し、日常食として自動販売する循環システムにより、非常食の期限切れ処分の削減が可能となります。食品はパルシステム東京の提供のため、使用者はパルシステム東京の組合員になることで、美味しいランチや夜食などの日常食として販売できます。大型地震時には、扉を自動開放することで、誰でもすぐに非常食を手にすることが可能となります。さらに、個人的な宅配便を会社で受け取ることが困難な企業でも、会社内の宅配ボックス設置により個人的な荷物を受け取ることができます。また、宅配業者への荷物引渡も可能となり、一人暮らし、共働きの社員にとって利便性が向上します。
これまで、宅配ボックスの企業内設置は、費用の負担から普及されていませんでした。しかし、イーパルボックスは、非常食の自動販売としての活用と循環システムによる廃棄処分費用削減により、トータルコストが低下し、宅配ボックスの購入費用を補い、集合住宅や企業での導入が可能となります。
イーパルボックスは、宅配ロッカーの普及と再配達の削減により、昨今問題視されている宅急便の利便性を高め、非常食の無駄を省き、防災ニーズをあわせて解決することができる宅配防災ロッカーです。

イーパルボックスのネーミングの由来
「E」は、E&CSのE、emergency(非常時、緊急、有事)のe。
「pal」は、パルシステムの pal。
「BOX」は、フルタイムシステムの宅配ボックスの BOX。

E pal BOX

(商標登録申請中)


なお、イーパルボックスの1号機は、飛島建設株式会社本社5階ホールに設置、運用決定。
販売開始予定、2017年8月。




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