サイズ設計

サイズ設計とは、宅配ボックスやセルフ・パーセル・ロッカー、APM(Automated Parcel Machine)などの受取設備において、収納区画(ロッカー)の大きさやサイズ構成を、想定される荷物の寸法・種類・利用実態に基づいて計画することを指します。サイズ設計は、荷物が「入らない」「偏って使われない」といった問題を防ぎ、受取成功率や再配達削減効果を高めるために重要な設計要素です。

サイズ設計が重要とされる理由

サイズ設計が不適切な場合、ロッカーに空きがあっても荷物が入らず、配達員が投函できない状況が発生します。特に、小型区画ばかりで中型・大型区画が不足している場合、大型荷物が多い環境では満杯問題と同様の状態が生じます。このようなケースでは、宅配ボックスが設置されていても再配達や持ち戻りが発生し、期待される効果が得られません。

サイズ設計に影響する主な要素

サイズ設計を行う際には、荷物の種類やサイズ分布を把握することが重要です。EC配送では、小型商品から大型商品まで幅広い荷物が存在し、利用施設によって傾向が異なります。集合住宅では個人宛の中小型荷物が多い一方、法人施設では業務用資材やまとめ配送による中大型荷物が増える傾向があります。こうした利用実態を踏まえた設計が求められます。

口数設計との関係

サイズ設計は、口数設計と密接に関係しています。単にロッカーの数を増やすだけではなく、小型・中型・大型といったサイズ構成を適切に組み合わせることが重要です。口数が十分でもサイズ構成が偏っている場合、実際の運用では使い勝手が悪くなり、満杯問題や利用率低下につながります。

サイズ設計を誤った場合に起こる問題

サイズ設計を誤ると、「空きがあるのに使えない」という状況が頻発します。その結果、配達員が投函を断念し、再配達が発生するほか、置き配への回帰や利用者の不満増加につながります。また、特定サイズのロッカーだけが常に満杯となり、設備全体の回転率が低下するケースもあります。

適切なサイズ設計を行うための考え方

適切なサイズ設計を行うためには、過去の配送データや荷物サイズの傾向を分析し、実態に即した構成を検討することが重要です。また、将来的なEC利用拡大や荷物大型化の傾向を見据え、一定の余裕を持った設計を行うことも有効です。さらに、保管期限の設定や運用ルールの工夫と組み合わせることで、サイズ偏重による問題を軽減できます。

法人・施設におけるサイズ設計の考え方

オフィスビル、工場、研究施設、病院、学校などの法人施設では、業務用荷物と個人宛荷物が混在するため、サイズ設計の重要性が特に高くなります。業務用資材や定期配送物が多い環境では、中型・大型区画を多めに設計するなど、施設特性に応じた調整が必要です。

サイズ設計と受取成功率・再配達削減率

適切なサイズ設計は、受取成功率や再配達削減率の向上に直結します。荷物サイズに合った区画が確保されていれば、配達員がスムーズに投函でき、不在や満杯による持ち戻りが減少します。その結果、物流効率の改善やコスト削減が実現します。

まとめとして

サイズ設計とは、宅配ボックスや宅配ロッカーの収納区画サイズを、荷物の実態や利用環境に基づいて計画することを指します。サイズ設計は、口数設計や保管期限などの運用ルールと組み合わせることで、満杯問題を抑制し、受取成功率や再配達削減率を高める重要な要素となります。