滞留時間
滞留時間(Dwell Time)とは、宅配ボックスやセルフ・パーセル・ロッカー、APM(Automated Parcel Machine)などの受取設備において、荷物がロッカー内に投函されてから受取人によって回収されるまでの保管時間を指します。滞留時間は、回転率や満杯問題、受取成功率を左右する重要な運用指標の一つです。
滞留時間が示す意味
滞留時間は、宅配ボックスが「どれくらいの時間占有されているか」を表します。滞留時間が短い場合、荷物が速やかに受け取られており、ロッカーの回転が良好な状態といえます。一方、滞留時間が長い場合、ロッカーが長時間占有され、次の荷物を受け入れにくくなります。
滞留時間が重要とされる理由
滞留時間の長期化は、満杯問題の直接的な原因となります。ロッカーが占有されたままになると、空きがあっても実質的に使えない状態が増え、配達員が投函できず持ち戻りや再配達が発生します。そのため、滞留時間の管理は、宅配ボックス導入効果を維持するうえで重要です。
滞留時間に影響する主な要因
滞留時間には、さまざまな要因が影響します。代表的なものとして、受取人の行動特性、通知機能の有無、保管期限の設定、利用ルールの分かりやすさなどが挙げられます。また、サイズ設計や口数設計が実態に合っていない場合も、特定区画の滞留時間が長期化する原因となります。
回転率との関係
滞留時間は、回転率(Turnover Rate)と密接に関係しています。滞留時間が短くなるほど回転率は高まり、滞留時間が長くなるほど回転率は低下します。そのため、回転率改善を目指す際には、滞留時間の短縮が重要な施策となります。
法人・施設における滞留時間の考え方
オフィスビル、工場、研究施設、病院、学校などの法人施設では、滞留時間が管理負担に直結します。長期滞留が常態化すると、受付や管理部門への問い合わせ増加や、保管スペース不足が発生しやすくなります。滞留時間を把握し、定期的に運用を見直すことが重要です。
滞留時間を短縮するための施策
滞留時間を短縮するためには、複数の施策を組み合わせることが有効です。具体的には、通知機能による即時通知やリマインド、保管期限の明確化、利用ルールの周知、受取導線の改善などが挙げられます。これらを適切に運用することで、滞留時間の短縮が期待できます。
滞留時間と受取成功率・再配達削減率
滞留時間が適切に管理されている環境では、ロッカーの空きが確保されやすくなり、配達員が投函できる確率が高まります。その結果、受取成功率の向上や再配達削減率の改善につながります。滞留時間は、物流効率を高めるための重要な管理指標といえます。
まとめとして
滞留時間(Dwell Time)とは、宅配ボックスや宅配ロッカー内に荷物が保管されている時間を示す指標です。滞留時間を適切に管理・短縮することは、回転率向上や満杯問題の抑制、受取成功率・再配達削減率の改善につながります。滞留時間は、設備設計と運用ルールの両面から継続的に見直すべき重要な要素です。