置き配サービス

置き配サービスとは、宅配便などの荷物を、受取人などがあらかじめ指定した場所へ配達してもらうサービスです。

玄関前や宅配ボックス、物置など、配送会社が対応する場所を受取場所として指定できる場合があります。

置き配サービスの特徴は、在宅・不在にかかわらず、配送員と直接対面せずに荷物を受け取れることです。

荷物を受け取るために自宅で待つ必要がなくなる場合があり、再配達の削減にもつながります。

ただし、置き配に対応している荷物や指定できる場所、利用方法は、配送会社や通販サイトによって異なります。

また、宅配ボックスへの配達が置き配サービスとして扱われる場合もありますが、すべての宅配ボックス配達が置き配サービスに該当するわけではありません。

置き配サービスの仕組み

置き配サービスでは、受取人などが指定した場所へ配送員が荷物を届けます。

一般的な利用の流れは、次のとおりです。

通販サイトや配送会社で置き配に対応しているか確認する

玄関前や宅配ボックスなど、対応する受取場所を指定する

配送員が指定場所へ荷物を配達する

配達完了通知などを確認する

指定場所から荷物を受け取る

置き配の指定方法には、通販サイトで注文する際に選択する方式や、配送会社の会員サービスなどから受取方法を変更する方式があります。

また、配達完了後にメールやアプリなどで通知される場合があります。

ただし、通知方法や配達完了写真の有無は、利用するサービスによって異なります。

置き配場所を指定していても、配送会社の条件を満たさない場合や、安全に配達できない場合には、荷物が持ち戻られることがあります。

置き配サービスで指定できる場所

置き配サービスでは、配送会社が定める条件を満たす場所を指定できます。

玄関前

自宅の玄関ドア前などに荷物を置いてもらう方法です。

宅配ボックスを設置していなくても利用できる場合があります。

一方、荷物が第三者から見える場所に置かれることや、雨風の影響を受けることがあります。

また、マンションなどの集合住宅では、玄関前が共用部分に該当する場合があるため、建物の管理規約や使用細則を確認する必要があります。

宅配ボックス

宅配ボックスに荷物を預けてもらう方法です。

施錠できる宅配ボックスであれば、玄関前に荷物をそのまま置く場合と比べて、第三者による持ち去りや風雨の影響を抑えられる場合があります。

ただし、宅配ボックスの仕様や設置場所によって、対応できる荷物の大きさや保管条件は異なります。

また、宅配ボックスが満杯の場合などは利用できないことがあります。

ガスメーターボックス・物置・車庫など

配送会社によっては、ガスメーターボックスや物置、車庫、自転車のかごなどを指定できる場合があります。

ただし、これらの場所がすべての配送会社で利用できるわけではありません。

指定場所が確認できない場合や、安全に配達できないと判断された場合は、荷物が持ち戻られることもあります。

置き配場所は、配送会社の利用条件に加え、建物の管理ルールや安全性を確認したうえで指定することが重要です。

置き配サービスのメリット

不在時でも荷物を受け取れる

置き配サービスを利用すると、受取人が不在でも、指定場所へ荷物を配達してもらえる場合があります。

帰宅時間に合わせて再配達を依頼する必要が減り、荷物を受け取るために自宅で待つ負担を軽減できます。

在宅中でも対面せずに受け取れる

在宅勤務や家事、育児などで手が離せない場合でも、配送員と直接対面せずに荷物を受け取れます。

生活スタイルに合わせて受取方法を選べることは、置き配サービスのメリットの一つです。

再配達の削減につながる

置き配サービスは、受取人の不在による持ち戻りを減らす手段の一つです。

再配達が減ることで、配送員の負担軽減や配送業務の効率化につながることが期待されます。

また、再配達に伴う車両の走行などが減れば、環境負荷の低減にも寄与する可能性があります。

ただし、すべての荷物で再配達をなくせるわけではありません。

置き配サービスのデメリットと注意点

置き配サービスには利便性がある一方、利用時に注意したい点もあります。

荷物の盗難・紛失

玄関前など、第三者が近づける場所に荷物を置く場合、盗難や持ち去りのリスクがあります。

特に、人通りが多い場所や外部から荷物が見える場所では注意が必要です。

置き配された荷物が盗難・紛失した場合の補償は、配送会社や通販サイトの利用規約、対象となる荷物、補償制度などによって異なります。

例えば、日本郵便では指定場所配達に関する免責事項が設けられている一方、一定の条件を満たす荷物を対象とした置き配保険も用意されています。

置き配を利用する際は、事前に補償条件を確認することが重要です。

雨濡れや汚損

屋外に荷物を置く場合、雨や風、直射日光などの影響を受けることがあります。

荷物の種類や包装状態によっては、濡れたり汚れたりする可能性があります。

置き配場所を指定する際は、できるだけ雨風の影響を受けにくい場所を選ぶことが大切です。

個人情報の露出

荷物の送り状には、受取人の氏名や住所などが記載されている場合があります。

玄関前などに荷物を長時間置くと、送り状の情報が第三者の目に触れる可能性があります。

配達完了の通知を確認したら、できるだけ早めに荷物を回収することが望まれます。

マンション共用部分への置き配

マンションやアパートでは、玄関前の廊下などが共用部分に該当する場合があります。

国土交通省のマンション標準管理規約に関する資料では、置き配の使用細則を定める際に、置き配が可能な場所や時間帯、荷物を置ける期間、禁止する荷物、管理責任などを具体的に定めることが示されています。

また、廊下や階段、避難口などに、避難の支障となる状態で荷物を放置しないことも重要です。

なお、マンション標準管理規約は、各マンションが管理規約を作成・変更する際の参考となるモデルであり、すべてのマンションにそのまま適用される法律ではありません。

集合住宅で置き配を利用する際は、建物の管理規約や使用細則を確認し、通行や避難の妨げにならないよう配慮する必要があります。

置き配サービスと宅配ボックスの違い

置き配サービスと宅配ボックスは、どちらも非対面で荷物を受け取るために利用できますが、意味は異なります。

置き配サービスは荷物の配達・受取方法を指し、宅配ボックスは荷物を保管するための設備を指します。

置き配サービスでは、玄関前や物置などに荷物を置いてもらう方法に加え、宅配ボックスを受取場所として指定できる場合があります。

一方、宅配ボックスは、配送員が荷物を預け、受取人が後から取り出すための設備です。

宅配ボックスへの配達が、配送会社のサービス上「置き配」として扱われる場合もあります。

ただし、配送会社や建物の運用方法によっては、宅配ボックスへの通常の配達と、受取人が事前に指定する置き配サービスが区別されることもあります。

そのため、両者を完全に同じ意味として扱わないことが重要です。

置き配サービスと宅配ボックスはどちらが安全?

置き配サービスと宅配ボックスの安全性は、荷物を置く場所や設備の仕様によって異なります。

例えば、玄関前に荷物をそのまま置く場合は、第三者が荷物に触れられる可能性があります。

一方、施錠機能を備えた宅配ボックスでは、適切な認証や解錠操作によって荷物を取り出す仕組みを利用できます。

そのため、施錠できる宅配ボックスは、玄関前への置き配と比べて、盗難などのリスクを軽減する手段となります。

ただし、宅配ボックスでも、暗証番号の管理や扉の施錠、機器の保守などが適切に行われていなければ、トラブルが発生する可能性があります。

宅配ボックスを利用すれば、盗難や紛失が絶対に起こらないというわけではありません。

建物の環境や荷物の種類に応じて、適切な受取方法を選ぶことが大切です。

置き配サービスを利用できない荷物は?

置き配サービスは、すべての荷物に対応しているわけではありません。

配送会社や通販サイトの利用条件によって、対象外となる荷物があります。

例えば、ヤマト運輸では、クール宅急便や宅急便コレクト(代引き)、着払いの荷物などは、置き配の対象外です。

また、高額品や医薬品、荷送人が置き配を禁止した荷物なども、対象外となる場合があります。

ただし、対象となる荷物や制限事項は、配送会社やサービスの種類によって異なります。

置き配を希望する際は、利用する配送会社の最新の案内を確認することが重要です。

マンション・アパートで置き配サービスを利用する場合

マンションやアパートでは、戸建て住宅とは異なる注意点があります。

オートロックマンションでの置き配

オートロック付きマンションでは、配送員が建物内に入れない場合があります。

そのため、玄関ドア前への置き配ができないことがあります。

一方、建物によっては、管理組合などの合意や所定の手続きを経て、配送員の入館を可能にする仕組みが導入される場合もあります。

ただし、利用できる配送会社や配達条件、セキュリティ上の運用方法は建物ごとに異なります。

配送員が自由にオートロックを解錠できるという意味ではありません。

共用廊下への荷物の放置

マンションの共用廊下は、居住者の通行や避難に使用される場所でもあります。

荷物を長時間置くことで、通行や避難の妨げになる可能性があります。

国土交通省は、置き配に関する使用細則を定める際の参考として、荷物を置ける場所や時間帯、留め置ける期間などを具体的に定めることを示しています。

そのため、玄関前への置き配が可能かどうかは、建物ごとの管理規約や使用細則を確認することが重要です。

宅配ボックスを利用する方法

マンションに宅配ボックスが設置されていれば、配送員が荷物を宅配ボックスに預け、居住者が都合のよい時間に取り出せる場合があります。

宅配ボックスは、玄関前に荷物をそのまま置く方式と比べて、荷物を施錠された設備内に保管できる点が特徴です。

ただし、宅配ボックスが満杯の場合や、荷物の大きさ・種類が対応条件に合わない場合などは、利用できないことがあります。

置き配サービスと再配達削減

宅配便の再配達は、配送員の業務負担や配送効率に関わる課題の一つです。

国土交通省でも、再配達削減に向けた取り組みの中で、置き配や宅配ボックスの活用など、多様な受取方法の普及が進められています。

置き配サービスや宅配ボックスを活用することで、受取人の不在による持ち戻りを減らせる可能性があります。

ただし、置き配の利用条件や宅配ボックスの空き状況などによって、再配達が必要になる場合もあります。

再配達を減らすためには、置き配だけでなく、宅配ボックスや受取日時の指定など、複数の受取方法を適切に使い分けることが重要です。

フルタイムシステムの宅配ボックスと置き配サービス

株式会社フルタイムシステムでは、非対面で荷物を受け取るための宅配ボックス「フルタイムロッカー」などを提供しています。

フルタイムロッカーは、配送員が荷物を預け、居住者が都合のよい時間に取り出せる設備です。

玄関前に荷物をそのまま置く方式とは異なり、施錠されたボックス内に荷物を保管することができます。

集合住宅向けフルタイムロッカー

集合住宅向けのフルタイムロッカーには、ネットワーク管理HシリーズとスタンドアローンK・Mシリーズがあります。

製品に応じて、暗証番号やICカード、非接触キーなどによる認証方式に対応しています。

ネットワーク管理Hシリーズでは、FTSコントロールセンターと通信回線で接続し、24時間365日の使用状況管理などに対応しています。

ただし、実際に利用できる機能やサービスは、製品仕様や契約内容によって異なります。

着荷通知オプション

フルタイムシステムでは、対応する集合住宅向け宅配ボックスに着荷通知オプションを用意しています。

荷物の到着を登録されたメールアドレスに通知する機能や、操作画面に着荷情報を表示する機能などがあります。

これにより、荷物の取り忘れや長期滞留の防止に役立ちます。

ただし、着荷通知機能は、すべての製品に標準搭載されているわけではありません。

対応する製品や利用条件は、導入仕様やオプションによって異なります。

戸建て住宅向け宅配ボックス

フルタイムシステムでは、戸建て住宅向けの「フルタイムロッカーホーム」も提供しています。

防滴タイプは、屋外設置に配慮した構造で、防水規格IPX4に対応しています。

IPX4は、あらゆる方向からの水の飛まつによる有害な影響がないことを確認する保護等級です。

ただし、完全防水や水没への対応を意味するものではありません。

設置する際は、製品の使用条件を確認する必要があります。

宅配ボックスを設置することで、在宅・不在にかかわらず、非対面で荷物を受け取る環境を整えることができます。

ただし、宅配ボックスへの配達が可能かどうかは、配送会社の条件や荷物の種類、設置状況などによって異なります。

フルタイムシステムの宅配ボックスは、置き配を含む多様な非対面受取ニーズに対応するための設備の一つです。

なお、同社の宅配ボックス製品を利用することと、配送会社が提供する置き配サービスを契約・指定することは別の仕組みです。

置き配サービスに関するよくある質問

Q. 置き配サービスは不在時でも利用できますか?

利用できます。ただし、配送会社や荷物の種類、置き配の指定条件によって異なります。

対象外の荷物や、指定場所に安全に配達できない場合などは、置き配できないことがあります。

Q. 置き配サービスは無料ですか?

置き配サービスは、追加料金なしで利用できる場合があります。

ただし、送料やサービスの利用条件は、配送会社や通販サイト、契約内容によって異なります。

利用する際は、注文画面や配送会社の案内で料金条件を確認してください。

Q. 宅配ボックスへの配達も置き配に含まれますか?

配送会社のサービス上、宅配ボックスへの配達が置き配として扱われる場合があります。

ただし、通常の宅配ボックス配達と、事前に受取場所を指定する置き配サービスを区別している場合もあります。

Q. 置き配された荷物が盗まれた場合は補償されますか?

補償の有無や範囲は、配送会社や通販サイトの規約、対象商品、利用条件などによって異なります。

日本郵便には、一定の条件を満たす荷物を対象とした置き配保険がありますが、すべての置き配荷物が補償対象になるわけではありません。

盗難が疑われる場合は、配送会社や購入先へ速やかに相談してください。

Q. マンションの玄関前に置き配してもらえますか?

建物の管理規約や使用細則、配送会社の対応条件によって異なります。

共用廊下への荷物の設置が制限されている場合や、オートロックによって配送員が玄関前まで入れない場合もあります。

Q. 置き配を希望していないのに荷物が置かれていた場合は?

まず、通販サイトでの注文時の設定や、配送会社の会員サービスでの受取設定を確認してください。

荷送人側が指定場所への配達を設定している場合もあります。

心当たりがない場合は、配送会社や購入先に問い合わせましょう。

置き配サービスと宅配ボックスを上手に使い分けよう

置き配サービスは、受取人などが指定した場所へ荷物を届けてもらう非対面の受取方法です。

不在時や在宅中でも荷物を受け取れる利便性があり、再配達の削減にもつながることが期待されます。

一方で、玄関前などに荷物を置く場合は、盗難や雨濡れ、個人情報の露出などに注意が必要です。

また、マンションでは、オートロックや共用部分の管理ルールによって、利用できる置き配場所が制限される場合があります。

置き配サービスは荷物の受取方法、宅配ボックスは荷物を保管する設備であり、両者は適切に組み合わせて利用できます。

荷物の種類や建物の環境、セキュリティへの配慮を踏まえ、自分に合った受取方法を選ぶことが大切です。