不在配達

不在配達とは?不在時の荷物の取り扱いと再配達を減らす方法

不在配達とは、一般に、宅配便などの配達時に受取人が不在だった場合の配達状況や、その際の配送対応を指して使われる表現です。

ただし、「不在配達」は、配送会社共通の正式なサービス名称や、統一された統計上の用語ではありません。配送会社の案内では、「不在による持ち戻り」「再配達」「不在連絡票」など、状況に応じた表現が使用されています。

受取人が不在だった場合でも、宅配ボックスや置き配など、利用条件を満たす受取方法によって配達を完了できる場合があります。

一方、対面での受け渡しが必要な荷物や、指定された受取場所を利用できない荷物などでは、配送員が荷物を持ち戻り、再配達が必要になることがあります。

「受取人が不在だったこと」と「荷物を届けられなかったこと」は、必ずしも同じではありません。

近年は、宅配ボックスや置き配、店舗受取など、多様な受取方法が利用されるようになり、不在時でも荷物を受け取れる選択肢が増えています。

不在配達と再配達の違い

「不在配達」と「再配達」は、似た意味で使われることがありますが、同じものではありません。

用語 意味
不在配達 一般に、受取人が不在だった際の配達状況や配送対応を指す表現。統一された正式名称ではありません。
不在による持ち戻り 受取人が不在などの理由で配達を完了できず、配送員が荷物を持ち帰ることです。
再配達 一度の配達で届けられなかった荷物を、改めて配達することです。
不在連絡票 荷物を届けられなかったことや、再配達の申し込み方法などを受取人に知らせるものです。

例えば、配達時に受取人が不在でも、宅配ボックスに荷物を預けられれば、その時点で配達が完了する場合があります。

一方、対面受取が必要な荷物で受取人が不在だった場合は、荷物を持ち戻り、再配達が必要になることがあります。

不在時に必ず再配達が発生するわけではなく、荷物の種類や受取方法によって対応が異なります。

受取人が不在だった場合の配達の流れ

1. 配送員が届け先を訪問する

配送員が指定された住所を訪問し、荷物の配達を行います。

対面での受け渡しが必要な場合は、インターホンなどで受取人に連絡します。

2. 不在時に利用できる受取方法を確認する

受取人が不在の場合、配送員は荷物の種類や配送会社の条件に応じて、宅配ボックスや指定場所への配達が可能かどうかを確認します。

ただし、配送会社が認めていない場所や、荷物の安全を確保できない場所に、任意で荷物を置けるわけではありません。

3. 配達できない場合は荷物を持ち戻る

宅配ボックスなどを利用できず、対面での受け渡しもできない場合は、荷物を持ち戻ることがあります。

その際、不在連絡票が投函されたり、配送会社の通知サービスを通じて配達状況が案内されたりする場合があります。

4. 受取人が再配達などを申し込む

荷物が持ち戻りになった場合は、不在連絡票や配送状況を確認し、再配達などを申し込みます。

配送会社や荷物の種類によっては、営業所や郵便局窓口などで受け取れる場合もあります。

荷物が持ち戻りになった場合は、保管期限を確認し、早めに受取方法を選ぶことが大切です。

不在時でも荷物を受け取れる主な方法

宅配ボックスで受け取る

宅配ボックスは、配送員が荷物を預け、受取人が後から取り出すための設備です。

マンションの共用部や戸建住宅などに設置され、不在時の非対面受取に利用されています。

配送会社の条件を満たしていれば、受取人が不在でも荷物を預けられるため、再配達を減らすことにつながります。

ただし、ボックスが満杯の場合や、荷物の大きさが合わない場合などは利用できません。

置き配で受け取る

置き配は、玄関前や宅配ボックスなど、配送会社が認める指定場所に荷物を届ける方法です。

対面での受け渡しを必要としないため、受取人が不在でも配達を完了できる場合があります。

ただし、利用には配送会社や荷物の種類による条件があります。また、盗難や雨濡れ、建物の管理ルールなどにも注意が必要です。

営業所や店舗で受け取る

配送会社が対応している場合は、営業所、郵便局、コンビニエンスストア、宅配ロッカーなどで荷物を受け取る方法もあります。

自宅で配達時間に合わせることが難しい場合に便利ですが、利用できる荷物や受取場所には条件があります。

配達日時を変更する

配送会社の公式アプリや会員サービスなどで、配達予定日時を変更できる場合があります。

確実に受け取れる日時を事前に指定することは、不在による持ち戻りを減らすための方法の一つです。

不在時の受取方法は一つではありません。生活時間や建物の環境に合わせて選ぶことが重要です。

宅配ボックスに入れられない荷物とは

宅配ボックスは便利な受取設備ですが、すべての荷物に対応しているわけではありません。

例えば、ヤマト運輸では、次のような荷物や状況について、宅配ボックスへの配達ができない場合があると案内しています。

  • クール宅急便など、温度管理が必要な荷物
  • 代引きや着払いなど、受取時に支払いが必要な荷物
  • 本人確認など、直接の受け渡しが必要な荷物
  • 宅配ボックスに収まらない大きさの荷物
  • 傷みやすい食品や、壊れやすい荷物
  • 重量があり、宅配ボックスへの配達が適切でない荷物
  • 依頼主が宅配ボックスへの配達を禁止している荷物
  • 届け先を特定できない場合
  • 宅配ボックスに空きがない場合
  • 設備の仕様などにより、必要な受領確認ができない場合

これらはヤマト運輸の公式案内に基づく例です。具体的な条件は配送会社やサービスによって異なります。

また、食品であっても種類によって取り扱いが異なります。例えば、缶詰など日持ちする食品については、宅配ボックスに預けられる場合があります。

宅配ボックスへの配達を希望していても、荷物の種類や設備の状態によっては、不在連絡票が投函され、再配達が必要になる場合があります。

置き配を指定していても持ち戻りになる理由

置き配を希望していても、必ず指定場所に荷物が届けられるとは限りません。

ヤマト運輸では、次のような場合に置き配ができないことがあると案内しています。

  • 悪天候により荷物の安全を確保できない場合
  • 指定場所に荷物が収まらない場合
  • 指定場所への立ち入りができない場合
  • マンションなどの管理規約によって置き配が認められない場合
  • 指定された受取場所を特定できない場合
  • 管理人や受付担当者が荷物の受取を拒否した場合
  • その他、置き配が適切でないと判断される場合

ヤマト運輸では、置き配ができない場合、通常の対面配達を試みます。

受取人が不在の場合は、宅配ボックスへ配達するか、置き配できない理由を不在連絡票に記載して案内するとしています。

そのため、置き配ができなかった場合でも、必ず直ちに持ち戻りになるわけではありません。

特にオートロック付きマンションでは、配送員が共用エントランスから住戸前まで入れないことが、置き配できない理由になる場合があります。

置き配を指定しただけで、配送員がオートロックを自由に解錠できるわけではありません。

不在連絡票が入っていた場合の対応方法

郵便受けなどに不在連絡票が入っていた場合は、次の内容を確認しましょう。

  • 配送会社の名称
  • 荷物の問い合わせ番号や追跡番号
  • 再配達の申し込み方法
  • 荷物の保管期限
  • 営業所や郵便局窓口などで受け取れるかどうか

配送会社によっては、公式サイトや公式アプリから再配達を申し込めます。

また、対象となる荷物では、配達日時や受取場所を変更できる場合があります。

なお、不在だった場合に必ず紙の不在連絡票が投函されるとは限りません。案内方法は配送会社や荷物の種類、通知サービスの利用状況などによって異なります。

不在連絡票を紛失した場合や、追跡画面に「持ち戻り」と表示されているのに不在連絡票が見当たらない場合は、配送会社の公式窓口に確認してください。

不在時の荷物の保管期限

配達できずに持ち戻られた荷物は、配送会社によって一定期間保管されることがあります。

ただし、保管期限は配送会社や荷物の種類によって異なります。

日本郵便の場合

日本郵便では、受取人が不在だった郵便物やゆうパックについて、配達郵便局での保管期間を原則7日間と案内しています。

ただし、差出人が保管期間を指定している場合など、取り扱いが異なることがあります。

保管期間内に受け取れなかった場合は、差出人に返送されることがあります。

ヤマト運輸の場合

ヤマト運輸では、通常の宅急便とクール宅急便で保管期限が異なります。

通常の宅急便は、最初に不在連絡票で知らせた日を含めて7日間、クール宅急便は原則3日間と案内されています。

ただし、一部の荷物では、これより短い保管期限が設定される場合があります。

不在連絡票を受け取ったら、配送会社と荷物の種類に応じた保管期限を確認してください。

長期間不在にする場合はどうすればよい?

旅行や出張などで長期間自宅を空ける場合は、事前に荷物の受取方法を検討しておくとよいでしょう。

配送会社のサービスによっては、配達日時の変更や受取場所の指定などが可能です。

日本郵便の「不在届」

日本郵便には、旅行や帰省などで長期間不在にする場合に、郵便物等を一定期間保管する「不在届」の制度があります。

日本郵便の案内では、不在となる期間を最長30日間届け出ることができ、対象となる郵便物等は原則として届出期間終了後に配達されます。

ただし、この制度には次のような条件があります。

  • 原則として、自宅宛ての郵便物等をまとめて保管する制度です。
  • 同居者の一部だけを対象にすることはできません。
  • 特定の郵便物等の種類だけを選んで保管することはできません。
  • 差出人が保管期間を指定している郵便物等は、その期限が優先されます。
  • 保管期間中に同居者の在宅が確認された場合、保管中の郵便物等が配達されることがあります。
  • 提出時には、本人確認書類などが必要です。

なお、日本郵便の不在届は、民間宅配事業者が配達する荷物すべてに適用されるものではありません。

通常の不在時保管期間と、不在届による最長30日間の保管制度は異なります。

また、不在届を提出した場合でも、すべての郵便物等について無条件に30日間の保管が保証されるわけではありません。

不在配達と宅配ボックスの関係

宅配ボックスは、受取人が不在でも荷物を預けられる設備として、不在時の受取環境を改善する役割があります。

特に集合住宅では、居住者ごとに在宅時間が異なるため、共用宅配ボックスが荷物の受取方法の一つとなっています。

ただし、宅配ボックスが設置されているだけで、不在による持ち戻りが完全になくなるわけではありません。

宅配ボックスを有効に活用するためのポイント

  • 居住戸数や荷物の利用状況に合ったボックス数を検討する
  • さまざまな荷物に対応できるサイズ構成を考える
  • 居住者が荷物の到着に気付きやすい仕組みを整える
  • 荷物の長期滞留を防ぐための管理方法を検討する
  • 設備の故障やトラブルに対応できる体制を整える

不在時の荷物受取を支えるには、宅配ボックスの設置だけでなく、適切な管理と利用しやすい運用が重要です。

フルタイムシステムの宅配ボックスと不在時の受取

株式会社フルタイムシステムでは、集合住宅向けの宅配ボックス「フルタイムロッカー」などを提供しています。

宅配ボックスを利用できる環境を整えることで、受取人が不在の場合でも荷物を預けられる機会が増え、再配達の削減につながることが期待できます。

ネットワーク管理Hシリーズ

ネットワーク管理Hシリーズは、FTSコントロールセンターとインターネットで接続し、遠隔管理や各種サービスとの連携に対応する宅配ボックスです。

FTSコントロールセンターでは、24時間365日体制で使用状況を管理しています。

利用できる機能は、製品や導入仕様、契約内容によって異なります。

スタンドアローンKシリーズ

スタンドアローンKシリーズは、FTSカードや非接触キーなどを利用する自主管理タイプです。

ネットワーク管理タイプとは管理方式が異なり、マンション管理者による自主管理を基本としています。

スタンドアローンMシリーズ

スタンドアローンMシリーズは、管理者と居住者が住戸ごとに設定した暗証番号を利用する自主管理タイプです。

配送員が荷物を預けるたびに任意の暗証番号を設定する方式とは異なります。

また、オプションで交通系ICカードを操作キーとして利用できる仕様もあります。

対応する認証方法や機能は、製品や導入仕様によって異なります。

着荷通知・保守管理サービス

フルタイムシステムでは、対応する製品向けに着荷通知などの機能やサービスを提供しています。

荷物の到着を居住者に知らせることは、荷物の取り忘れや長期滞留を防ぐための対策の一つです。

また、ネットワーク管理Hシリーズでは、FTSコントロールセンターによる24時間365日体制の遠隔管理などに対応しています。

スタンドアローンK・Mシリーズも、契約内容に応じて保守サービスを利用できます。

ただし、提供される機能や保守対応は、製品・導入仕様・契約内容によって異なります。

なお、24時間365日の遠隔管理や受付は、現地での修理や出動が常に即時実施されることを意味するものではありません。

宅配ボックスを適切に設置・管理することは、不在時の荷物受取を支え、再配達を減らすための取り組みの一つです。

不在配達に関するよくある質問

Q. 不在配達とは何ですか?

一般に、受取人が不在の際の配達状況や配送対応を指して使われる言葉です。ただし、配送会社共通の正式なサービス名称ではありません。

Q. 不在配達は配送会社の正式なサービス名ですか?

いいえ。「不在配達」は、不在時の配達状況や配送対応を説明するために使われる表現ですが、配送会社共通の正式なサービス名称ではありません。

Q. 不在配達と再配達は同じですか?

同じ意味とは限りません。再配達は、一度の配達で届けられなかった荷物を改めて配達することです。不在時でも宅配ボックスなどに配達できれば、再配達が発生しない場合があります。

Q. 不在でも宅配ボックスに配達された場合、再配達になりますか?

通常、宅配ボックスへの預け入れによって配達が完了した場合は、同じ荷物を改めて届ける必要がないため、再配達は発生しません。

Q. 不在の場合、必ず不在連絡票が入りますか?

必ずしもそうとは限りません。配送会社や荷物の種類、通知サービスの利用状況などによって案内方法が異なります。荷物の追跡画面なども確認してください。

Q. 不在でも宅配ボックスに配達してもらえますか?

配送会社の条件を満たし、宅配ボックスが利用可能な場合は、配達してもらえることがあります。ただし、荷物の種類や設備の状況によって利用できない場合があります。

Q. 宅配ボックスに入れられない荷物はありますか?

あります。例えば、温度管理が必要な荷物、受取時に支払いが必要な荷物、本人確認が必要な荷物などは、配送会社の条件によって宅配ボックスに入れられない場合があります。

Q. 置き配を指定したのに不在連絡票が入ることはありますか?

あります。悪天候や立ち入り制限、建物の管理規約などによって、置き配ができない場合があります。

Q. 置き配ができなかった場合、必ず持ち戻りになりますか?

必ずしもそうではありません。例えば、ヤマト運輸では、置き配ができない場合は通常の対面配達を試み、不在であれば宅配ボックスへの配達や不在連絡票による案内を行うとしています。

Q. オートロックマンションでは不在時の置き配ができませんか?

建物や配送サービスの条件によって異なります。配送員が住戸前まで入れない場合は置き配できないことがありますが、対応する設備やサービスによって利用できる場合もあります。

Q. 不在連絡票を紛失した場合はどうすればよいですか?

配送会社の公式サイトや荷物の追跡情報を確認し、必要に応じて担当営業所や郵便局などに相談してください。

Q. 荷物の保管期限は何日ですか?

配送会社や荷物の種類によって異なります。例えば、日本郵便では不在時の郵便物やゆうパックについて、原則7日間の保管期間を案内しています。保管期限を過ぎると差出人に返送される場合があるため、早めに確認してください。

Q. 長期間不在の場合、荷物を保管してもらえますか?

配送会社やサービスによって異なります。日本郵便には、一定の条件のもとで郵便物等を最長30日間保管する不在届の制度があります。

Q. 日本郵便の不在届を提出すると、すべての荷物を30日間保管してもらえますか?

いいえ。不在届の保管期間は最長30日間ですが、差出人が保管期間を指定している郵便物等は、その期限が優先されます。また、民間宅配事業者の荷物には適用されません。

Q. 不在による持ち戻りを減らす方法はありますか?

配達日時の事前指定、宅配ボックス、置き配、営業所・店舗受取、配送通知サービスなどの利用が考えられます。

Q. 宅配ボックスを設置すれば再配達はなくなりますか?

完全になくなるわけではありません。ボックスが満杯の場合や、荷物の種類・大きさによって利用できない場合があります。

不在時の受取方法を工夫して再配達を減らす

不在配達とは、一般に、受取人が不在の際の配達状況や配送対応を指す言葉です。

ただし、配送会社で統一された正式なサービス名称ではなく、実際の案内では「不在による持ち戻り」「不在連絡票」「再配達」などの表現が使われています。

受取人が不在でも、宅配ボックスや置き配などを利用できれば、荷物の配達が完了する場合があります。

一方、対面受取が必要な荷物や、宅配ボックスを利用できない荷物などは、持ち戻りとなり、再配達が必要になることがあります。

不在による持ち戻りを減らすためには、配達日時の事前指定や配送通知サービスの活用に加え、建物の条件に合った宅配ボックスなどの受取設備を整えることが重要です。

不在時でも荷物を受け取れる選択肢を増やすことは、受取人の利便性向上と再配達の削減につながります。

参考資料