再配達
再配達とは、宅配便などの荷物を配達しようとしたものの、受取人の不在などで配達が完了せず、配送会社が改めて届けることです。
例えば、配達時に受取人が不在だった場合や、対面での受け渡しが必要な荷物を受け取れなかった場合などに、再配達が必要になることがあります。
一般的には、不在連絡票や配送会社からの通知を確認し、希望する日時などを指定して再配達を依頼します。
再配達は、不在などで受け取れなかった荷物を、改めて受け取るための配送サービスです。
ただし、住所不備や受取拒否など、配達できなかった理由によっては、通常の再配達とは異なる手続きが必要になる場合があります。
再配達は荷物を受け取るための大切なサービスですが、配送員が同じ届け先を再び訪問するため、配送業務の負担が増える要因にもなります。
近年は、再配達を減らすために、配達日時の指定、宅配ボックス、置き配、店舗受取など、さまざまな受取方法が利用されています。
再配達が発生する主な理由
再配達が必要になる理由は、受取人の不在だけではありません。
配達時に受取人が不在だった
再配達が発生する代表的な理由は、配達時に受取人が不在だった場合です。
仕事や外出などで荷物を受け取れず、配送員が荷物を持ち戻ることがあります。
インターホンに対応できなかった
在宅していても、入浴中や会議中などでインターホンに対応できない場合があります。
対面受取が必要な荷物では、受取人と連絡が取れなければ配達を完了できないことがあります。
オートロックマンションで建物内に入れなかった
オートロック付きマンションでは、配送員が共用エントランスから建物内に入れない場合があります。
受取人が不在で解錠できない場合、住戸前まで荷物を届けられず、持ち戻りになることがあります。
宅配ボックスを利用できなかった
宅配ボックスが設置されていても、すべてのボックスが使用中だった場合や、荷物の大きさが合わなかった場合は利用できないことがあります。
また、配送会社や荷物の種類によっては、宅配ボックスへの配達が認められない場合もあります。
置き配を利用できなかった
置き配を希望していても、荷物の種類や配送会社の条件、建物の管理ルール、悪天候などによって、指定場所に配達できない場合があります。
再配達を減らすには、不在対策だけでなく、荷物の種類や建物の受取環境に合った方法を選ぶことが重要です。
再配達の依頼方法
再配達の申し込み方法は、配送会社によって異なります。
一般的には、次のような流れで手続きを行います。
1. 不在連絡票や配送通知を確認する
荷物を受け取れなかった場合は、不在連絡票や配送会社から届いた通知を確認します。
不在連絡票には、荷物の問い合わせ番号や再配達の申し込み方法などが記載されていることがあります。
2. 配送会社の公式サービスにアクセスする
配送会社の公式サイトや公式アプリなどから、荷物の配達状況を確認します。
不在連絡票に記載された二次元コードなどから手続きできる場合もあります。
ただし、Webサービスの利用状況や受付方法は変更される場合があります。
3. 希望する配達日時を選ぶ
再配達の申し込み画面などで、受取可能な日時を指定します。
指定できる時間帯や当日再配達の受付期限は、配送会社、地域、荷物の状況などによって異なります。
4. 申し込み内容を確認する
希望日時などを確認し、申し込みを完了します。
受付完了画面や通知がある場合は、内容を確認しておきましょう。
5. 荷物を受け取る
指定した日時に荷物を受け取ります。
ただし、交通状況や天候などによって、予定どおりに配達できない場合があります。
再配達を依頼する際は、配送会社の公式案内を利用し、荷物の保管期限と受付可能な日時を確認しましょう。
主な配送会社の再配達サービス
ヤマト運輸
ヤマト運輸では、荷物お問い合わせシステムから再配達を依頼できます。
公式アプリやLINEなど、複数の申し込み方法も案内されています。
また、対象となる荷物では、営業所やコンビニエンスストアなどへの受取場所の変更が可能な場合があります。
ただし、利用できる受取方法は荷物の種類やサービス条件によって異なります。
佐川急便
佐川急便では、再配達の申し込みサービスを提供しています。
通常は、Webサービスなどを通じて申し込みができます。
ただし、Webサービスの利用状況や受付方法は変更される場合があります。
申し込みの際は、佐川急便の公式サイトに掲載されている最新の案内を確認してください。
日本郵便
日本郵便では、不在で届けられなかった郵便物や荷物について、再配達などの申し込みを受け付けています。
不在連絡票に記載された追跡番号などを使用し、公式サイトから手続きできる場合があります。
郵便局窓口での受取など、再配達以外の方法を選べる場合もありますが、郵便物や荷物の種類、利用条件によって異なります。
再配達の料金は無料?
一般的な国内宅配便では、不在による再配達について、受取人に別途料金を請求しないサービスが広く提供されています。
ただし、すべての配送サービスについて、再配達が必ず無料であると断定することはできません。
特殊な配送サービスや個別の契約条件などによって、取り扱いが異なる場合があります。
再配達の料金については、利用する配送会社の公式案内を確認してください。
なお、再配達に追加料金が発生しない場合でも、配送員の再訪問には時間や人員などの負担がかかります。
再配達の保管期限は何日?
荷物を受け取れなかった場合、配送会社は一定期間、荷物を保管することがあります。
ただし、保管期限は配送会社や荷物の種類によって異なります。
ヤマト運輸の保管期限
ヤマト運輸の公式案内では、次のように定められています。
荷物の種類
保管期限
通常の宅急便
最初に不在連絡票で知らせた日を含めて7日間
クール宅急便
最初に不在連絡票で知らせた日を含めて3日間
一部の荷物
3日間より短い場合もある
これらはヤマト運輸の該当サービスにおける条件であり、すべての配送会社に共通する期限ではありません。
また、保管期限は再配達を依頼した日から数えるものではありません。
再配達を申し込んでも、荷物の保管期限が自動的に延長されるとは限らないため、注意が必要です。
保管期限を過ぎた場合は、荷送人へ返送されることがあります。
不在連絡票や配送通知を受け取ったら、早めに保管期限を確認しましょう。
再配達は何回まで依頼できる?
再配達を依頼できる回数は、配送会社や荷物の種類によって異なります。
ヤマト運輸では、保管期限内であれば繰り返し再配達を依頼できると案内しています。
ただし、保管期限を過ぎた日付は指定できません。
また、希望する日時が必ず選べるわけではなく、受付期限や配送状況などによって異なります。
再配達を繰り返し依頼できる場合でも、荷物の保管期限内に受け取る必要があります。
当日再配達は何時まで申し込める?
当日中の再配達を依頼できる場合もありますが、配送会社ごとに受付期限が設けられています。
例えば、ヤマト運輸では、インターネットからの当日再配達の受付締切を17時40分と案内しています。
ただし、荷物の種類や配達地域、利用する受付方法などによって条件が異なる場合があります。
また、締切時間までに申し込めば、どの荷物でも必ず当日中に配達されるという意味ではありません。
当日再配達を希望する場合は、配送会社の最新の受付時間と、実際に指定できる日時を確認してください。
再配達率とは
再配達率とは、調査対象となった宅配便の配達個数に対して、再配達となった個数が占める割合を示す指標です。
国土交通省では、大手宅配事業者を対象としたサンプル調査を年2回実施し、再配達率を公表しています。
調査は毎年4月と10月に実施されています。
公表される再配達率は、国内すべての配送事業者・全荷物を集計した数値ではありません。
日本の宅配便の再配達率
国土交通省が2026年7月10日に公表した調査によると、2026年4月の宅配便再配達率は約7.6%でした。
2025年10月の約8.3%から、0.7ポイント低下しています。
調査時期
再配達率
2025年4月
約8.4%
2025年10月
約8.3%
2026年4月
約7.6%
出典:国土交通省「宅配便の多様な受取方法の利用率は約31.0%」(2026年7月10日公表)
上記は大手宅配事業者6社ベースの集計値です。
国土交通省の資料には、大手3社ベースの参考値も併記されていますが、ここでは大手6社ベースの総計を使用しています。
なお、過去の調査では対象事業者の範囲が変更されているため、異なる時期の数値を比較する際には、調査対象や集計条件にも注意が必要です。
再配達率は近年低下していますが、配送業務の効率化や配送員の負担軽減のため、引き続き再配達の削減が重要とされています。
再配達が社会的な課題となる理由
配送員の負担が増える
再配達が発生すると、配送員は同じ届け先を再び訪問する必要があります。
そのため、配送時間や業務量が増える要因となります。
配送業務の効率が低下する
一度の訪問で配達を完了できなければ、追加の配達計画や車両の移動が必要になることがあります。
再配達の削減は、限られた人員や車両で配送業務を効率的に行ううえで重要です。
環境負荷の増加につながる可能性がある
再配達が発生すると、配送員の再訪問が必要になり、配送業務の負担が増えることがあります。
また、追加の車両走行などが生じる場合には、燃料や電力の消費が増える可能性があります。
ただし、個別の荷物で再配達が発生したからといって、必ず追加の車両走行が生じるとは限りません。
再配達の削減は、配送業務の効率化や環境負荷の低減につながる取り組みの一つです。
再配達を減らすための方法
配達日時を事前に指定する
在宅できる日時をあらかじめ指定することで、不在による持ち戻りを減らせる場合があります。
また、お届け予定通知などを確認し、予定が変わった場合は早めに日時を変更するとよいでしょう。
宅配ボックスを利用する
宅配ボックスは、配送員が荷物を預け、受取人が後から取り出すための設備です。
利用条件を満たしていれば、不在時でも荷物を受け取れるため、再配達を減らす方法の一つとなります。
ただし、ボックスが満杯の場合や、荷物の大きさが合わない場合などは利用できないことがあります。
置き配を利用する
置き配は、玄関前や宅配ボックスなど、配送会社が認める指定場所に荷物を届ける方法です。
対面での受け渡しが不要なため、不在による再配達を減らすことにつながります。
ただし、盗難や雨濡れなどのリスクがあるため、受取場所や荷物の種類に応じて判断する必要があります。
営業所や店舗で受け取る
配送会社が対応している場合は、営業所やコンビニエンスストアなどで荷物を受け取る方法もあります。
自宅での配達時間に合わせることが難しい場合に便利ですが、対象となる荷物や受取可能な場所には条件があります。
配送会社の通知サービスを利用する
配送会社の会員サービスや公式アプリなどを利用すると、荷物の配達予定を確認しやすくなります。
対応するサービスでは、配達日時や受取場所を変更できる場合があります。
再配達を減らすには、荷物が届く前に受取予定を確認し、自分の生活に合った受取方法を選ぶことが効果的です。
宅配ボックスは再配達削減に役立つ?
宅配ボックスは、再配達を減らすための受取設備の一つです。
受取人が不在でも、配送員が荷物をボックス内に預けられれば、その時点で配達を完了できる場合があります。
特にマンションでは、居住者ごとに在宅時間が異なるため、共用宅配ボックスが非対面受取の選択肢になります。
ただし、宅配ボックスが設置されていれば、再配達が必ずなくなるわけではありません。
宅配ボックスでも再配達になる場合
ボックスがすべて使用中である
荷物が大きすぎて収納できない
荷物の種類や配送会社の条件によって利用できない
設備の故障などで利用できない
配送員がボックスの設置場所までアクセスできない
このような場合は、荷物を持ち戻り、再配達が必要になることがあります。
宅配ボックスの導入は再配達を減らすための対策ですが、再配達を完全になくすものではありません。
再配達削減の効果を高めるには、設置台数やボックスのサイズ構成、利用状況の管理なども重要です。
オートロックマンションと再配達
オートロック付きマンションでは、配送員が建物内に入れないことが、再配達の原因となる場合があります。
受取人が不在で共用エントランスを解錠できない場合、住戸の玄関前まで荷物を届けられないことがあります。
このような建物では、共用宅配ボックスや、対応するデジタルキーを利用した置き配サービスなどが受取方法の選択肢になります。
ただし、デジタルキーによる置き配は、対応する建物や配送サービス、受取人の同意などの条件を満たす必要があります。
また、宅配ボックスが設置されていても、配送員が利用できる場所にあるかどうかを確認する必要があります。
フルタイムシステムの宅配ボックスと再配達削減
株式会社フルタイムシステムでは、集合住宅向けの「フルタイムロッカー」など、荷物の非対面受取に対応する宅配ボックスを提供しています。
宅配ボックスを利用できる環境を整えることで、居住者が不在の場合でも荷物を受け取れる機会を増やし、再配達の削減につながることが期待できます。
ネットワーク管理Hシリーズ
ネットワーク管理Hシリーズは、FTSコントロールセンターと接続し、遠隔管理や各種サービスとの連携に対応する宅配ボックスです。
FTSコントロールセンターでは、24時間365日体制で使用状況を管理しています。
利用できる機能は、製品や導入仕様、契約内容によって異なります。
スタンドアローンKシリーズ
スタンドアローンKシリーズは、FTSカードや非接触キーなどを利用する自主管理タイプです。
ネットワーク管理タイプとは管理方式が異なります。
スタンドアローンMシリーズ
スタンドアローンMシリーズは、管理者と居住者が設定する住戸ごとの暗証番号を中心とした自主管理タイプです。
対応する認証方法や機能は、製品や導入仕様によって異なります。
着荷通知・保守管理サービス
フルタイムシステムでは、対応する製品向けに着荷通知などのオプションを提供しています。
荷物の到着を居住者に知らせることは、荷物の取り忘れや長期滞留を防ぐための対策の一つです。
また、ネットワーク管理Hシリーズでは、FTSコントロールセンターによる24時間365日体制の遠隔管理などに対応しています。
スタンドアローンK・Mシリーズも、保守契約に応じて電話受付、定期保守点検、障害対応などのサービスを利用できます。
ただし、提供される機能や対応内容は、製品・導入仕様・契約内容によって異なります。
なお、24時間365日の遠隔管理や電話受付は、現地での修理や出動が常に即時実施されることを意味するものではありません。
宅配ボックスを適切に設置・管理することは、不在時の荷物受取を支え、再配達の削減につながる取り組みの一つです。
再配達に関するよくある質問
Q. 再配達とは何ですか?
最初の配達時に荷物を届けられなかった場合に、配送会社が改めて配達することです。
不在や受取条件などによって発生する場合があります。
Q. 再配達は無料ですか?
一般的な国内宅配便では、不在による再配達について、別途料金を請求しないサービスが広く提供されています。
ただし、すべての配送サービスで必ず無料とは限らないため、配送会社の案内を確認してください。
Q. 再配達は何回でも依頼できますか?
配送会社や荷物の種類によって異なります。
ヤマト運輸では、保管期限内であれば繰り返し再配達を依頼できると案内しています。
ただし、保管期限を過ぎた日付は指定できません。
Q. 再配達を依頼した日から保管期限が延長されますか?
再配達を依頼しただけで、保管期限が自動的に延長されるとは限りません。
ヤマト運輸では、通常の宅急便は最初に不在連絡票で知らせた日を含めて7日間と案内されています。
Q. 再配達を当日中に依頼するには、何時までに申し込めばよいですか?
配送会社や受付方法によって異なります。
ヤマト運輸では、インターネットからの当日再配達の受付締切を17時40分と案内しています。
利用する配送会社の最新の受付時間を確認してください。
Q. 再配達の保管期限は何日ですか?
配送会社や荷物の種類によって異なります。
例えば、ヤマト運輸では通常の宅急便は最初の不在連絡票の日を含めて7日間、クール宅急便は原則3日間と案内しています。
Q. 保管期限を過ぎるとどうなりますか?
荷送人に返送される場合があります。
取り扱いは配送会社や荷物の種類によって異なるため、保管期限内に受取方法を確認しましょう。
Q. 再配達を依頼せずに営業所で受け取れますか?
配送会社や荷物の種類によっては、営業所などで受け取れる場合があります。
利用条件や本人確認の方法などは、配送会社の案内を確認してください。
Q. 再配達を減らすにはどうすればよいですか?
配達日時の事前指定、宅配ボックス、置き配、営業所・店舗受取、配送通知サービスの利用などが考えられます。
利用できる方法は配送会社や荷物の種類によって異なります。
Q. 宅配ボックスがあれば再配達はなくなりますか?
宅配ボックスは再配達の削減に役立ちますが、完全になくなるわけではありません。
満杯やサイズ制限、対象外の荷物などによって再配達が必要になる場合があります。
Q. 置き配を利用すれば再配達は減りますか?
配送会社の条件を満たしていれば、不在でも荷物を受け取れるため、再配達の削減につながります。
ただし、盗難や雨濡れなどのリスクにも注意が必要です。
Q. オートロックマンションでは再配達が増えやすいですか?
配送員が建物内に入れないことが再配達の原因になる場合があります。
ただし、オートロックマンション全体で再配達率が必ず高いと断定できるわけではありません。
共用宅配ボックスや対応する置き配サービスなどによって、非対面で受け取れる場合もあります。
Q. 日本の宅配便の再配達率はどのくらいですか?
国土交通省が2026年7月10日に公表した調査によると、2026年4月の再配達率は約7.6%でした。
これは大手宅配事業者6社ベースのサンプル調査による数値です。
Q. 再配達を減らすと環境に良いのですか?
再配達を減らすことで、配送車両の追加走行や配送業務の負担を減らせる可能性があります。
ただし、環境負荷への影響は配送ルートや車両の種類などによって異なります。
再配達を減らすには受取方法の工夫が重要
再配達とは、最初の配達時に荷物を届けられなかった場合に、配送会社が改めて配達することです。
受取人の不在だけでなく、オートロックによる立ち入り制限や、宅配ボックスの満杯などによっても発生することがあります。
再配達は荷物を受け取るための大切なサービスですが、配送員の負担や配送業務の効率にも影響します。
国土交通省の2026年4月の調査では、宅配便の再配達率は約7.6%でした。
再配達を減らすには、配達日時の事前指定、宅配ボックス、置き配、営業所・店舗受取、配送通知サービスなどを活用する方法があります。
ただし、どの方法もすべての荷物に対応しているわけではありません。
再配達を減らすためには、荷物が届く前に受取予定を確認し、配送会社の利用条件や建物の環境に合った受取方法を選ぶことが重要です。