急増する冷蔵・冷凍宅配と再配達の課題に対応 フルタイムシステム、3温度帯対応宅配ロッカー市場導入を強化 ～冷蔵・冷凍宅配の「確実な受け取り」を実現し、再配達・物流負荷の削減へ ～ 2025.06.13
フルタイムシステム、3温度帯対応宅配ロッカー市場導入を強化
～冷蔵・冷凍宅配の「確実な受け取り」を実現し、再配達・物流負荷の削減へ ～
近年、共働き世帯の増加やライフスタイルの多様化により、冷蔵・冷凍食品を含む食品EC市場が急速に拡大しています。経済産業省の最新調査*¹によれば、食品・飲料・酒類のEC市場は2023年に2.92兆円（前年比6.52％増）に達し、冷凍食品やチルド惣菜の需要拡大が市場全体を牽引しています。それに伴い、冷蔵・冷凍宅配の市場規模は着実に拡大しており、大手配送会社においても、年間数千万〜1億個規模のクール便取扱実績があるとされています。食品ECの成長とあわせて、今後さらにその比率は高まる見通しです。一方で、冷蔵・冷凍便は品質保持の観点から「対面受け取り」が前提とされることが多く、不在時には再配達が発生。国土交通省の調査*²によれば、全国平均の再配達率は11.4％にのぼり、CO₂排出や人手不足、配送効率の低下など、再配達によるCO₂排出やドライバー負荷の増大は「物流の2024年問題」とも重なり、社会的な課題となっています。
このような状況を背景に、宅配ボックス・宅配ロッカー（以下、フルタイムロッカーという）シェアNo.1*³の株式会社フルタイムシステム (本社：東京都千代田区 代表取締役社長：原 幸一郎 以下 フルタイムシステム)は、冷蔵・冷凍宅配に対応した「常温・冷蔵・冷凍の3温度帯宅配ロッカー TRIPLE(トリプル) Premium(プレミアム)」を開発し、市場導入を本格的に強化しています。
創業以来、フルタイムロッカーを通じ非対面・再配達削減のインフラを全国5.5万カ所以上に展開してきた当社は、今後の食品・医療・ラストワンマイルの受け渡し課題に対応すべく、次世代ロッカーとして「確実な受け取りの自由」を提供する社会インフラを提案します。
【出典】
*1：経済産業省「令和5年度 電子商取引に関する市場調査」（2024年発表）
*2：国土交通省「宅配便再配達実態調査」（2023年発表）
■ 「常温・冷蔵・冷凍の3温度帯宅配ロッカー TRIPLE Premium」
https://www.fts.co.jp/lineup/home_reizou/
本製品は、これまで不可能だったクール便の一時保管・非対面受け取りを可能にすることで、配送効率の向上と新たな受け取り体験の提供を両立。食品の鮮度を保ちながら、地域産品のスムーズな流通やふるさと納税の利便性向上もサポートし、持続可能な物流と暮らしのインフラとして機能します。
■ 「TRIPLE Premium」の主な特長
◎高性能冷蔵・冷凍機能
生鮮食品や冷凍食品を長時間・安定して保冷保凍できる独自設計でクール便の一時保管／時間差受け取りを実現。
◎フルタイムロッカー制御部に容易に連結が可能
ひとつのソフトウエアで常温/冷蔵/冷凍ボックスの併用設置/運用可能。
◎安全性への配慮
冷蔵・冷凍のMサイズボックスには「脱出ボタン」を標準搭載。閉じ込め事故へのリスク対応設計。
◎外装カスタマイズ対応
塩ビシート加工による景観調和・ブランドデザイン反映が可能。
＜オプション＞
◎遠隔監視と温度管理
温度・状態の遠隔モニタリングやアラート通知を装備し、24時間体制での安定稼働を支援。
◎延滞防止有料課金機能
※特許出願中
■ 社会課題に応える“次世代の受け取りインフラ”
冷蔵・冷凍宅配の拡大は、再配達・人手不足・CO₂排出といった複合的な課題と直結しています。
「TRIPLE Premium」は、確実な非対面受け取りを可能にすることで、持続可能な配送と快適な暮らしの両立を実現する、新しい生活インフラです。
＊【補足】大阪・関西万博にてプロトタイプ展示中（～７月５日まで）
このロッカーは、大阪・関西万博「フューチャーライフヴィレッジ」内ブースにて、操作体験型のプロトタイプ展示をしています。AI音声認識や多言語対応も備え、未来の受け取りの姿を体感いただけます。
【株式会社フルタイムシステムについて】 https://www.fts.co.jp
フルタイムシステムは、世界に先駆けて宅配ボックス・宅配ロッカーを開発し、「最も長期に亘って営業している電気式宅配ロッカーサービスプロバイダー*⁴」としてギネス世界記録を樹立したパイオニア企業です。私たちは、「モノの流れをスムーズにすることで、人の暮らしをより豊かにする」というビジョンのもと、39年以上にわたり宅配ボックスの普及を推進。現在では、全国55,000カ所以上にフルタイムロッカーを設置し、年間600万人以上の方々にご利用いただいています（2025年２月時点）。
また、国連のSDGs（持続可能な開発目標）の実現に向け、物流の効率化によるCO₂削減や、トラックドライバー不足対策に貢献。これらの取り組みが評価され、環境大臣賞「環境保全功労者表彰」を受賞しました。
さらに、宅配ボックス事業にとどまらず、レンタサイクル、カーシェアリング、EV充電インフラなど、住生活を豊かにするサービスを展開し、集合住宅やオフィス、公共施設、商業施設などへ導入を拡大。物流と暮らしの新たなインフラを創造しています。私たちはこれからも、社会のニーズを先取りし、物流の未来を支える企業として挑戦を続けます。
*3 弊社調べ:「全国マンション市場動向2023実績・展望」（株式会社不動産経済研究所）をもとに推計
*4 英語タイトル: Longest-selling electronic parcel locker service provider
【会社概要】
商号：株式会社フルタイムシステム
代表者：原 幸一郎
所 在 地：101-0032 東京都千代田区岩本町2-10-1
設 立：1986年5月1日（宅配ボックスの日）
事業内容：物の受け渡しに関わるソリューションサービスの提供
オンライン管理のIoT 宅配ロッカー・ピックアップロッカーの企画・開発・販売・運用・保守
U R L：https://www.fts.co.jp
【製品に関するお問い合わせ】
株式会社フルタイムシステム お客さま儲かる営業部 Tel: 03-3851-5831